電車に乗った途端に雨が降り出した。
どんどんと土砂降りになったが、降りる駅に着くと止んだ。
ラッキーだと思った。

朝、雨なんて降り出しそうもないよく晴れた空だったのだけれど、ちらっと見た降水確率40パーセントという予報がなんとなく気になり、傘を持って出た。
雨は電車に乗っている最中だけだったので傘は使わなかったけれど、傘を持って行くという正しい判断をしたという誇らしいような気分で、それもうれしかった。

もちろん逆のパターンもある。

雨なんて降らないだろうと傘を持って行かなかったら、土砂降りの雨にやられてずぶ濡れになる。
雨が降るはずと傘を持って出たのに、全然降らず、歩いている人たちの中で傘を持っているのが自分だけで恥ずかしい思いをする。

そんな時はもちろん、うれしくない。