10月12日(火)から国立国際美術館で開催されている「ボイス+パレルモ」に合わせ、暮らしの実験空間、graf porchで「Re:Perspective」が開催されます。
この展覧会では、かつてヨーゼフ・ボイスも参加していたパフォーマンスを主軸とした芸術運動「フルクサス」のメンバー塩見允枝子、「木」「石」「紙」などの〈もの〉との関係を考察した「もの派」のメンバー小清水漸、身体性を伴ったストロークやアウトライン、無意識的な線など、余白や痕跡を残しながら絵画構成を試みる新井碧。
美術修復を通じ物質の特性や彫刻のあり方を研究し、行為や痕跡をたどる事で作品の輪郭を浮かび上がらせる髙橋銑、素材が持つ時間や記憶と向き合い、他者の介入や体験により作品の再定義を行う東畠孝子、身体を用いて行動や私的空間の変化を考察し、日々の生活に生じる抵抗や、摩擦をもとにした作品を制作する宮木亜菜の6名によるグループ展示です。


国立国際美術館で開催される「ボイス+パレルモ」では、ヨーゼフ・ボイスの原点的な初期作品に加え、両作家の師弟関係や教育的観点を紹介。彫刻や絵画を主軸に物質の外界・社会との接点を試み続けた1960~70年代の作品が展示され、ブリンキー・パレルモを通してヨーゼフ・ボイスをより深く考察します。
それに対し、この「Re:Perspective」は異なるアプローチではありながら、作品制作や社会との関係を新たな視点から模索する実験的な機会となりそうです。ぜひどちらの展示にも足を運び、異なる視点からのアートの捉え方やアプローチに触れてみてはいかがでしょうか。
期間 | 10月12日(火)〜10月24日(日)
定休日 | 10月18日(月)※10月17日(日)、18日(月)、24日(日)は1Fのgraf studioの定休日となります。
時間 | 11:30-18:00
場所 | graf porch(大阪市北区中之島4-1-9 graf studio 2F)
お問い合わせ | 06-6459-2082(担当:猪子)