女の子だ。
4歳くらいだろうか。
帽子はピンク。Tシャツも、スパッツも、サンダルもピンクだ。
ウォーターサーバーの会社だ。
新規お申し込みキャンペーンだろうか。
スタッフが配っているのは色とりどりの風船だ。
ピンクの女の子は、色とりどりの風船の中からピンク色を選んだ。
身に付けるものすべてを好きなピンクで揃え出かけることにしたのだろう。出かけ先で突然に起こった色のチョイスでも、自分が好きなピンクを選んだ。その純粋な律儀さに、なんとなく微笑ましく、うれしい気持ちになった。
ここで一句
*
風船も
やっぱりピンク
ピンクの子